昨日、石川県の2つの信用金庫、鶴来信用金庫 (本店: 白山市)と北陸信用金庫 (本店:金沢市) が業務提携を発表しました。
北陸信金は金沢市以南に13店舗、鶴来信金はほぼ同じ営業エリアに14店舗を持っているものの「相互に提携を図ることで地域経済の活性化とお客様への支援サービスの向上を推進するために、業務提携に関する協定書を締結した」(両金庫のホームページ)とのことです。
現在、信用金庫の合併が進んでいるX 地域と同じ、県庁所在地と近隣都市にそれぞれ本店を構える信用金庫の組み合わせなのですが、北陸地区の方は合併という、時間の浪費や異文化統合による徒労を招きがちな手段を選ばず、あえて業務提携としたところに両金庫の経営者の深謀遠慮を感じることができます。
両金庫のホームページによれば、業務提携の分野は、
(1)取引先企業の支援強化
(2)各種業務に関する情報交換
(3)金庫間業務の共同化
(4)共同企画商品の開発・研究
(5)地震、台風、豪雨等の災害時の相互協力、復旧支援
と、具体的です。
本件に比べると、合併の話が出て1年半も経て、いまだに合併後のビジネスモデルが地域顧客に提示されない上記 X 地域のケースに違和感が増す一方です。
総代を含め、地元顧客はしっかり確認すべきであり、金融リテラシーが問われるところです。