10日の東洋経済オンライン、「ゼロゼロ融資で初処分、中日信金の『根深い病巣』財務局の検査で新たな「不適切行為」も発覚」
https://toyokeizai.net/articles/-/624461
の文中にある、
「ゼロゼロ融資をはじめとするコロナ関連の資金支援策は、支援の迅速さに重きを置き、審査の厳格さは金融機関の性善説に頼った部分がある。」
は、まさにその通りです。
2年半前のゼロゼロ導入時に、
「フリーライダーを除外するためにも、日頃取引のない金融機関の取り扱いは認めるべきではない」
と、行政サイドに意見を述べた時に、
「迅速に資金を必要な事業者に届けることをとにかく優先し、フリーライダーの存在には目を瞑り、蛇口はすべて解放する」
と、説明されて、納得したものでした。「迅速さこそすべて」、わかります。
だからこそ、未曾有の危機に総力戦で中小小規模事業者を支えねばならぬときに、コロナ融資でこそこそとリスクフリーの利益を上げ、当該事業者に対しその後の面倒を見ようとしない夜郎自大のフリーライダーには忌々しさしかないのですが、
それ以上に、不正に手を染めた金融機関が出たことを重く受け止めねばなりません。
騙された信用保証協会が黙っているのは、理解に苦しみます。
ゼロゼロ融資等を持ち込んできたすべての金融機関に対し、不正の有無につき自主調査を求め、報告させ、国民に公表することは最小限行うべきことです。
内部調査、自己申告は甘いとの意見がありますが、政党の某宗教団体との関与調査のように、後出し金融機関は地域において厳しい視線にさらされ、金融機関にとっては大きな打撃となるはずです。
せめてそれぐらいの事後検証はやらないと。
ほったらかしはいけません。