新生銀以外でシティ(→村上ファンド系の投資会社であるシティインデックスイレブンス)が投資を進める金融機関は、軒並み地銀だ。「地銀の数が多すぎる。『合理化』を進めるべきだ」。東洋経済の取材に対して、村上世彰氏はそう強調する。新たに投資したスルガ銀と岩手銀、武蔵野銀に共通するのは、同一県内に複数の地銀が存在する点だ。スルガ銀が本店を構える静岡県には4行、岩手県には3行、埼玉県には2行といった具合だ。地銀の再編を通じた、株価上昇を期待した投資と見られる。
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6日の東洋経済オンライン、「急騰する銀行株、忍び寄る『ファンドたち』の出方~村上系ファンド、シルチェスターに新たな動き」
https://toyokeizai.net/articles/-/644028
の一節です。
厳しい経済環境が続く地域をしっかり支えようとする地銀にとって、再編目的の投資家と対峙することは厄介なことです。
再編のために時間とコストと労力をかけている場合ではありません。
こういう投資家は地域を支えるための事業者支援や事業再生支援なんてどこ吹く風でしょうが、
このたび、岩手銀行が地元百貨店「川徳」の再生支援においてリーダーシップを発揮したこと↓を、地元顧客の多くは高く評価しています。
地元に対しこのような姿勢を貫くことが、地元株主の増加につながっていくことは間違いありません。
実際に地元重視を徹底することで、地元株主数を急増させた地元トップ地銀もあり、旅芸人はこの銀行の施策を従来から応援しています。この銀行への株式市場の評価が低いのは腹立たしいのですが。
昨日6日の終値ベースで配当利回りを見ると、岩手銀行は地銀で五指に入る4.66%~地元投資家にとっても十分魅力あるものです。
蛇足ながら、武蔵野銀行は4.31%、スルガ銀行1.44%は地銀で最下位集団です。