平成31年が令和元年に変わった年の師走に融資ディスカッションペーパーが公表され、金融検査マニュアルの時代は終結しました。
そのときに発信した旅芸人ブログです↓。
年が明けるや否やコロナウィルスが襲来しました。
未曾有の危機に、金融検査マニュアルによる制約条件から解き放たれた地域金融機関の対応に期待するところは大きかったのですが、
ごく一握りを除けば、ゼロゼロ融資などの制度融資(貸し手にとってノーリスクで、金融機関によっては平均貸出金利以上のリターンあり)を流し込んで一丁上がり。
それから3年。ゼロゼロ返済が本格化する中で、ほとんどの地域金融機関の融資のベースは金融検査マニュアルという古い教本のままで、バックミラー運転を続けています。
コンサルティングなどの業務多角化も結構なのですが、いまこそ本業である「バンキングを究める」ことではないか。
地域金融機関の新入職員向けのトップの言葉に関する報道のなかに、「バンキングを究める」が見当たらなかったことに失望、今日はこのような発信としました。
「そんなこと言わずもがな」との反論がある方は、お客さまの本音が聞けてないんでしょう。
中小小規模事業者が地域金融機関に対して一番求めているのは、
① お金のことばかりから解放され、事業に専念できる状態にしてくれること、
② さらには業況が厳しいなかでもキャッシュフローを生み出せる事業に対しては、躊躇せずニューマネーを出してくれること。