〜「金融危機を未然防止するための仕組み(預金保険法102条『金融危機対応措置』)が2001年4月にできていた。りそなはその適用第1号で、セーフティーネットが初めて機能したと言える」「政府が公的資金で支援すると言ったわけではなかったが、各行とも『公的資金はお断り』という姿勢だったので、『それであれば大型の自力増資やっていただきましょう』となった。代表例はみずほフィナンシャルグループの1兆円増資。これは大成功だったが、これに比べりそなは地味というか力不足に感じていた。そこに原因があった」
本日の日経電子版「りそながはまった落とし穴 五味元金融庁長官が見た光景、銀行誤算の20年、当事者に聞く」から。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB16D6M0W3A510C2000000/
改めて、みずほの1兆円増資はすごいと思います。
中堅中小企業が支えたと聞いていますが、当時の都市銀行と中堅中小企業との信頼関係の強さの証左です。
りそなもみずほに劣らないはずの中堅中小企業の顧客基盤があったはず。
それが十分にできなかったのは合併直後で一丸となれなかったから。
納得しました。
それからほぼ四半世紀を過ぎ、メガバンクと中小企業との取引関係が希薄したいま、その機能を代替すべき地方銀行等は中小企業との確固たる信頼関係を築けているのでしょうか。