中小企業金融・地域金融の仕事に関わって四半世紀あまりになります。
それまでの二十年間、国際金融や市場金融にどっぷり浸かっていたど素人でしたので、とにかく現場に赴き、イロハのイから徹底的に聞いてまわりました。
社外取を務めていた地銀では離島店舗のほとんどを訪れ、驚かれました。
数多くの人たちにいろいろと教えていただたことの一つひとつが、いまの礎になっています。感謝の言葉以外何も見つかりません。
その仕事ぶりに驚かされ、尊敬の念を持った方は数えきれないのですが、その中で間違いなく五指に入るのがHさんです。
十数年前、もっともリレバン経営を行っている支店長に会いたいとのワタシの要望で、役員が紹介してくれたのがHさんでした。
Hさんは4つの支店長を歴任、本部でのキャリアは審査管理部門ですが、二十数年前に初めて支店長に就任したときには、その地の中心産業である農業関連の事業者との取引に果敢にチャレンジしました。
当時は地域金融機関のアグリビジネスは影も形もなく、農業関係の制度融資の独壇場でした。
当然ながら本部の理解はなく、孤軍奮闘状態で資金繰り支援から事業の相談まで引き受け、当該地区の農業関連事業者たちを支えたのです。
十数年前、Hさんに案内していただき、当該事業者さんたちを交え、苦労談をうかがったことを思い出します。
その中のひとつが、本日の日経中国版に掲載されている大江の郷自然牧場~ひよこカンパニーの小原社長。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC245PX0U3A720C2000000/
関西山陽ナンバーの車を見ながらの、卵がけご飯は格別でした。