沖縄の二つの地銀のトップのインタビューが対照的です。
本日の日経電子版から。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOJC055US0V00C24A1000000/
★琉球銀行、川上頭取
〜「非金融領域では他より優れた技能がない。お金を貸すことから派生する金融や決済という強みを磨くのがビジネススタイルだ。沖縄はリゾート地として優位性が高い魅力的な市場で、金融機関としてできることは多い」「沖縄経済の問題である『ザル経済』は個々の企業の生産性が高まらない結果、県外に利益が流れる構造だ。人材育成により銀行自身が金融サービスの質と生産性を高め、県内で富を循環させることに主眼がある」
★沖縄銀行、山城頭取
「金融のみでは生き残れない。金融をコアとした総合サービスグループとして、販路拡大支援やコンサルティングで取引先に伴走する。非金融領域も含め企業の成長戦略の立案を手伝うのがミッションだ」「21年に立ち上げた地域商社『みらいおきなわ』では、取引先の商圏を沖縄から空路4時間ほどのアジア20億人に広げる支援ができる。例えば23年12月には台湾蔦屋との提携に基づき、台北市の店舗で沖縄の伝統工芸品を展示した」
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ブログでいつも書いてますが、ワタシの基本的スタンスは「バンキングを究めること」、業務の多角化は否定しませんが、バンキングでまだまだできることはたくさんあると思っています。
しっかりしたバンキングの土台があってこその業務の多角化というのがワタシの意見です。
とりわけ沖縄県は全国的にも資金需要があり、観光関連から派生させて新しい産業を起こせるポテンシャルは大きいと思っています。それをザル経済とならぬよう地元金融経済界で受け止めるという使命もあります。
沖縄こそ、まずはバンキングを究めることに注力すべきではないか。
これがワタシの意見です。
コメント
私の故郷である沖縄のことを紹介してくださり、誠にありがとうございます!
琉球銀行と沖縄銀行は資金規模などほぼ同じなので、お互い切磋琢磨して先生のおっしゃる「バンキングを究める」をしていってほしいと思いました!