〜09年の経営統合時に主導権を握ったのは、リテールや運用に強い荘内銀行だった。一方、企業向け融資が多い北都銀はリーマン・ショックで痛手を被り、10年に100億円の公的資金を受けた。13年がたち、北都銀は23年2月に公的資金を完済。荘内銀の運用ノウハウ共有やコスト削減に加え、10年前から少しずつ拡大させた風力発電など大規模事業向けのプロジェクトファイナンスを原動力に収益を回復させた。事業性融資の残高に占める再生可能エネルギー向けの比率は10%を超え、存在感を高めている。この間、低金利が進み荘内銀行は主力だったリテール融資が16年9月末の4428億円から23年9月末で3177億円と3割減った。折しも23年に山形でも洋上風力向けの海域が指定され、先行する北都銀行のノウハウを荘内銀が必要とする局面が訪れた。
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26日の日経電子版、フィデア2行、合併促した「システム・風力・脱再編」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC253HQ0V20C24A1000000/
のなかから、抜書きしました。
経営統合時の資本統合比率を思い出すと、劣位だった北都銀行の事業性融資(とくに風力発電などのプロジェクトファイナンス)が、今回の合併の原動力になったことは感慨深いものがあります。
10年ほど前から、当時の斉藤頭取をはじめ北都銀行の皆さんがコツコツ取り組んでいたことが花を開いたことに大変嬉しく思っています。