コロナ禍で、なんちゃってリレバン、エセ顧客本位の地域金融機関の化けの皮が剥げているのですが、SDGsについても同様のことが起こっています。
ワタシは地域金融機関のSDGsは、環境私募債やESGの冠を掲げた金融商品の取り扱いを標榜することではないと思っています。(環境私募債などの金融商品は目的ではなく、SDGsの取り組みの結果として出てくるものにすぎない)
ワタシの考える地域金融機関のSDGsは、3月10日に行われた環境省主催のESG金融ハイレベルパネルにおいても発言した通り、以下の2点に集約されます。
~大前提はSDGsの開発目標“8.10”に明快に示されている。すなわち、金融排除しないこと。
~地域金融機関は地域の資金、人材が集中し、情報ネットワークのハブとなっている。これらを活用して、資金供給だけでなく、SDGsの重要性を地域に浸透させるとともに、中小企業の持続的な企業価値向上のための SDGs をからめた本業支援が重要である。
昨年来、多くの地域金融機関が「SDGs宣言」をしていますが、これらの金融機関の中には危機対応は公的金融の役割だとばかり、コロナの直撃を受けた中小小規模事業者の緊急資金繰り対応に腰が引けているところがあるとの話も聞こえてきます。
昨今、外務省や環境省はSDGs/ESGの取り組みに優れた地域金融機関の顕彰を行っていますが、栄誉に浴した金融機関のコロナ禍の緊急対応の状況を知りたいものです。
コメント
看板をかけた矢先のコロナ。看板倒れにならないよう、地域の持続可能性とは何かを体現していただきたいものです。
内閣府が「地域創生SDGs官民連携プラットフォーム」の会員募集を金融業界に依頼ししてます。金融機関の開発目標となる8.10がぼやけ、単に参加することに意義があるになってしまうような気がします。