昨日、全国銀行協会が発表した速報値によれば、全国の銀行の貸出金残高が5月末に531兆6013億円となり、前年同月比で6.4%増加。
伸び率は統計を始めた1999年10月以降、過去最高とのことです。
前月比で見ても、
地方銀行は、前月末比 2 兆 8,098 億円増、
第二地方銀行は、前月末比 7,056 億円増、
であり、5月からスタートしたゼロゼロ融資(無利子無担保)の影響の大きさがわかります。
借り手からすれば、これだけ負債が増えたことであり、資金繰り面では一息ついたものの、中小小規模企業の経営者の平均年齢が70歳を越えているという実態からすると、昨日のブログにも書いた通り、「債務超過前に見切り」の流れは止まらないと思います。
廃業、待ったなしです。
「債務超過前に見切る」事業者は、しばしば批判の対象となる「ゾンビ企業」(ワタシはこの言葉に嫌悪感を持っているのですが)とは明らかに異なり、この層での廃業加速は地域経済、地域社会に大打撃を与えるものです。
空恐ろしくなります。
地域金融機関はこの層の廃業を押しとどめるべく、すべてのリソースを投入しなければなりません。
果たしてその覚悟があるか‼️
コメント
各金融機関が培ってきた「事業性評価」の真価が問われる時です。
逆にそれが今回実戦で使えない代物だったら廃止を検討した方が良いのでは?稟議書に添付するだけの形式上事業性評価なんて今やってる場合じゃないですよ。