日経フィナンシャル、橋本論考

本日の日経フィナンシャル、橋本卓典さんの記事「銀行の業務拡大 未公開の氷見野ペーパー(前編)」を読みました。

「総じて言えば、銀行は企業の事業リスクから20数年にわたり、逃げ続けた。この間、事業者の総資産に占める借り入れが減り、自己資本が増加し続けた。内部留保の多さや資本効率の悪さを云々する以前に、銀行がリスクを負わないために、企業が自主防衛に専念せざるを得なかった歴史の結果でもある。」(本文より)と地域金融機関の経営者には手厳しいメッセージです。

でも、その通りです。

橋本編集委員の本領発揮。

是非ご一読を。

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コメント

  1. 高見守久 より:

    橋本卓典氏の前編と8月26日の後編を拝読させていただきました。おっしゃるとおりです。そのうえで、「2020事務年度の金融行政方針」を理解し実行するかが、各金融機関に問われるのではないでしょうか。

  2. 橋本卓典 より:

    金融のための金融というロジックは成り立たない。何のために役立つ金融なのか。コロナ禍は多くの方に不幸をもたらしました。しかし、現実である以上、目を反らさずに乗り越えねばなりません。金融という話に限れば「何のための金融か」がより鮮明になったと思います。「知性を集める」という点についても、私は良い時代に入ったのではないかと思っています。一方、「知性を深める」という点は、人と人が集まってはいけない時代ですので、逆風ですね。ここは課題です。コロナ禍に際し、産業構造の変化に対処せねばならない企業はリスクに直面します。求められるのは「企業支援の知見の共有と深化」です。金融行政方針を注目したいと思います。