昭和末期から平成に入るころまで日本には20社以上の日系生命保険会社がありましたが、一時払い養老保険のような高利回り商品で規模拡大に走った結果、運用サイドでバブルに飲み込まれ、ほとんどの中堅中小の保険会社は消滅しました。
その中で現在まで生き残っているのは富国生命、太陽生命、そして数年前のNHK朝ドラに出てきた大同生命ぐらいです。
バブル期、ワタシはほぼすべての保険会社からお取引をいただいていましたが、とりわけ富国生命のバブルに踊らない身の丈に合った経営姿勢は際立っていました。
ワタシは保険会社の中で、真の意味で地域密着、地域を大事にしているのは富国生命だと思っています。信用金庫との関係が深く、信用金庫しか店舗のない離島においてもフコク生命の看板を見かけます。
他に先駆けESG投資の前身であるSRI投資で海外投資家ともに高リターンを出したのが富国生命というのも、知る人ぞ知る話です。
本日の日経新聞に富国生命の全面広告が掲載されており、米山好映社長が野中郁次郎先生と対談しています。
富国生命の利他と利己の両立経営、経済合理性と社会性のバランスという地域金融機関経営と合致すると改めて感じました。