金融庁は25日の金融審議会「銀行制度等ワーキング・グループ」で、合併・経営統合する地方銀行を対象に補助金を出す資金交付制度案を示した。地銀の経営基盤の強化に向けた制度を創設する方向で大筋合意した。委員からは「地銀救済が目的ではなく地域経済の再生につなげることが重要だ」と中小企業の支援を重視する意見が目立った。
昨晩の日経電子版です。
委員から『中小企業の支援を重視する意見が目立った』というのは、とても心強いです。
ジコチュウのレイジーバンクに補助金を出しちゃいけません。
顧客本位のための機能統合を支援していきたいと思います。
コメント
合併・経営統合と顧客本位の地域金融機関経営は全く別次元の話のように思います。
全く別次元と言うと少し語弊があり、合併・経営統合で強化された収益力を地域経済成長のためのリスクテイクコストに使うと言うのなら理解できます。
でも、その大前提は合併・経営統合前の地域金融機関の経営に『顧客本位』という強い意志があればこそで、金融機関のP/Lにしか経営の関心がない金融機関どうしが合併・経営統合しても、『地域荒れ果て、そして金融機関が残った』状態になり得ます。
そうして生き残った金融機関は荒れ果てた地域を捨て、肥沃であると見える(隣の芝は青い状態)地域に展開することになりはしないか。
そんな補助金、そして金融行政になってほしくはないです。