12日の日経北海道版の記事「レブニーズ、礼文島にスイートルーム・1泊『5万円以上に』 海鮮の通販好調、民宿を改装」、
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFC061580W0A201C2000000
30数年来の稚内ウオッチャーのワタシとしては見逃せない興味深い内容です。
~北海道の海産物を「島の人」ブランドで販売するレブニーズ(札幌市)は2021年にも、北海道礼文島にある直営民宿の客室をスイートルームに改修する。インターネット通販の売り上げが20年度に入って9割伸びるなど新型コロナウイルス禍でも好調を維持しており、宿泊ビジネスは高級路線に舵を切る。礼文島の本店に隣接する「民宿スコトン岬」は夏の3カ月だけオープンする宿泊施設で、現在は1万~2万円の客単価が「1泊5万円以上にはなる」(同社の鹿内茂光社長)。21年の早期に約5000万円を投資して改修し、8部屋を3部屋に減らして70平方メートルのスイートルーム仕様に変える。高価格路線で統一する狙いだ。(同記事より)
レブニーズ社は「島の人」ブランドで生ウニや昆布、イクラなど礼文島の海産物を調達・加工・発送を行っていますが、漁業組合から入札権を認められているのだそうです。
記事の中に「安く買いたたくようなまねは絶対にしない」との鹿内社長の言葉がありますが、地元の方にうかがうと地元の漁業関係者からの絶対的な信頼がなければできないとのこと。
さて、
礼文島の最北端、スコトン岬には何度か訪れているのですが、スイートルーム仕様の高級民宿となるという「民宿スコトン岬」には全く気づかずに通り過ぎていました。(大変失礼しました)
今から10年以上前に鹿児島・霧島に「天空の森」を訪れて田島社長にお話をうかがった際には、そのダイナミックな発想の転換に度肝を抜かれたワタシですが、“こだわりのある”少人数向けの高単価の宿というコンセプトが着実に広がっていることを実感しています。
礼文島の最北端にスイートルーム、実に痛快です。