太刀洗と秋月

日曜日の乗り鉄紀行、久しぶりです。

今日は福岡県の甘木鉄道、かつての国鉄甘木線。

鹿児島本線の基山駅から甘木駅までの13.7キロのローカル線です。

歴史を調べてみると、甘木線は1939年に軍事目的で作られたことがわかります。

甘木駅から3キロほどの太刀洗駅の近くにあるキリンビール福岡工場は、大刀洗陸軍飛行場の跡地であり、戦前は軍用のみならず民間の国内線、国際線(蔚山、京城、平城、大連など)も発着していました。

太刀洗の地名は、南北朝時代に筑後川の戦いで菊池武光が北朝・足利勢を撃破したあとに太刀を洗った場所と伝えられることに由来します。

懐良親王(後醍醐天皇の皇子)を擁し、北朝と戦い続けた菊池武光の本拠地は熊本県の隈府(わいふ)、いまの菊池市です。

20年ほど前に菊池市で仕事をしたことがあるのですが、その折に見た菊池武光の騎馬像の立派さに驚きました。

さて、

甘木鉄道に初めて乗車したのは20数年前、基山から筑紫平野を実感しながら甘木まで乗車、甘木からはバスで目的地の秋月へ向かいました。

陣屋門が残る秋月は鎌倉時代からの城下町。ぶらりぶらり散策しました。

ここを本拠地とする秋月氏は鎌倉時代からの名門ですが、秀吉の九州征伐の折に、島津に加勢して抵抗したため日向高鍋に移封となってしまいます。(江戸時代の秋月は福岡黒田家の支藩)

その高鍋藩、6代目の次男で米沢藩主として婿入りしたのは上杉鷹山(治憲)です。

最後にハカセの写真館は国鉄甘木駅。1978年8月15日の作品です。

上杉鷹山の方はワタシが写したものです。(2011年5月19日)

米沢市にある上杉鷹山像

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