伝えるための努力、伝わるための努力

4月の連載、私の履歴書(日本経済新聞) が非常に面白かったので、ジャパネットの創業者である 高田明さんの著書『伝えることから始めよう』を読みました。

平易な文章でとても分かりやすく、かつ説得力のある内容です。

伝達力の極意が書かれているのですが、地方創生についてもバッサリ。

「地方創生なんてしなくても、すでに地方にはいいものがたくさんありますよ。知らないだけじゃないですか、って思うんです。」(同著 第4章)

どこの地域にも良いものはたくさんあるのですが、それを知ってもらおうとする努力が足りない地域も多いですね。

さて、

混乱をきわめる長崎の地銀再編を見るに、当初からの当事者である十八銀行の顧客に対する説明の欠如がことさら問題を大きくしています。

債権譲渡の話も含め、銀行側の記者会見 (メディアの人たちに様子を聞いています) において、前面に出るのはFFGであり、十八銀行は合いの手を入れる程度。

十八銀行に、高田さんの「伝えるための努力、伝わるための努力」が少しでもあれば、と地元長崎の人たちは思っていることでしょう。

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コメント

  1. ミュウミュウ より:

    高田さんが長崎のサッカーチームⅤ-ファーレン長崎の社長に就任された時、テレビで「チームが勝つことだけを先に考えていたら100年続かない、まず先に観客のことを知り観客を感動させることを考えなければいけない。」とおっしゃっているのを観て、高田さんは本当の経営者なんだなとつくづく感じました。

    日経新聞でも一人一人の顧客を大切にする基本姿勢が貫かれていたようでしたが、そのような経営者を持つ長崎の人たちは大変幸せだと思います。