生真面目・几帳面が長寿の秘訣

 ついに沖縄県が1975年以来のトップの座を明け渡しました。

 県別の平均寿命の”女性”の部門のことです。

 昨日、発表された2010年の数値。 これは5年ごとに厚生労働省が発表する都道府県ごとの平均寿命統計です。

 沖縄の代わりにトップに躍り出たのは、長野県。

 男性のほうは1990年から長野県がトップですので、男女ともに長野県が長寿県となりました。

 昔話になりますが、

 1985年の数値を見ると、男女ともに沖縄県が第一位でした。

 1990年に、男性の平均寿命で、長野が沖縄を抜いたときのことは、いまも鮮明に覚えています。

 沖縄の温暖な気候とゆったりとした時の流れは、いかにも人の寿命を延ばすであろうと想像できるのですが、それに取って代わったのが、なぜ長野県なのかと率直に思いました。

 びっくりしました。

 長野県といえば寒暖の差が激しく、とくに冬の朝晩の冷え込みは強烈です。 それに長野県人は野沢菜に代表されるように漬物をよく食べるというイメージが強いですね。 塩分取りすぎなのでは、と心配してしまいます。

 日本経済新聞によれば、「厚労省は長野について、公衆衛生に熱心に取り組んでいる」とのこと。

 私がかつて信州人たちから聞いた話では、「健康診断をはじめとして、病気の予防に向けて愚直に取り組んだ結果ではないか。」とのことでした。

 私の親しい信州人の多く(たとえば、”ねやがわの教授”)は、生真面目で几帳面です。

 この生真面目で几帳面な県民性が、気候の面ではむしろハンディがあるにもかかわらず、全国トップへと導いたと考えて間違いはなさそうです。

 ちなみに祖父江孝男さんの「県民性の人間学」では、長野県の県民性は、

 「努力家で責任感が強い」


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