「こだわり」の会津への期待

   今日は会津若松です。

   郡山から磐越西線の電車に乗りましたが、素晴らしい風景が広がりました。

   猪苗代湖に近づくと、残雪に彩られた磐梯山が車窓の主役となります。

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   会津の人達は、この山を見て、「帰って来た」と、しみじみ思うのでしょうね。

   会津若松は東京からのアクセスが悪いと言われます。

   確かに、東京から郡山までの所要時間(新幹線ですが)と、郡山から会津若松までのそれ(JR在来線)とが、ほとんど変わらないのは事実です。

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   しかし、この在来線の時間というのは、旅行者たちのワクワク感を醸成する時間へと切り替える仕掛けを施せば、決して無駄ではありません。

   車窓に展開する景観は言うまでもないのですが、それに加えて、会津の持つ、独自とも言えるコンテンツ(狭義の観光資源のみならず、地域における文化素材や会津人の理念も)のプロローグを示すこともできるでしょう。

   秋田から弘前経由で青森まで走る五能線の列車では、津軽に入ると、地元のお年寄りの方が、津軽弁で話をしてくれます。 旅行者たちは、いよいよ津軽に来たぞ!という高揚感に包まれます。

   地元のお年寄りの方が、会津弁で会津の紹介をするという津軽のコピーもどきをしたらどうか、などと言うつもりは毛頭ありませんが、「なんらかの仕掛けをしたらどうか」と思います。

   会津若松の皆さんとは、非常に中身の濃い話をすることができました。

   もはや、標準化によって、安くて良いものを作ったり、標準的なサービスを提供したりする時代ではないこと、標準化は、成熟化社会では、顧客のマジョリティが不満足であることを強調しました。

   顧客の価値観や嗜好が多様化する成熟社会では、標準化ではなく、ターゲティングされた限定顧客への個性溢れたモノやサービスでなければダメであることを言いました。

   標準化はボリュームと表裏一体であり、大企業の文化です。 標準化のビジネスモデルに赤信号が点滅すると、ボリュームの追及が困難になり、担い手も中小企業へと移って行くでしょう。

   大都市立地は必須条件ではなく、個性やこだわりの強い地域の方が立地条件として優位性が出てきます。

   会津には標準化と対局にあるモノやコンテンツが、たくさんあります。 まさに、会津の「こだわり」です。

   これから、会津はますます面白くなってきます!

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