リゾートフライトの野暮なビジネスマン

   沖縄は小雨。

   湿度が高く、梅雨の季節のような感じです。いくらなんでも、3月から梅雨入りではないでしょうが。

   今日の沖縄便は朝から満員。午後の便はオーバーブッキングで、「夕方の便に変更すれば、1万円を支払います」とアナウンスが流れていました。

   乗客は皆さん、休暇モードで、私のような野暮なビジネスマン・スタイルの人間はいません。リゾート地への専用フライトに間違って乗り合わせた気分です。身の置き場がないとでも言いましょうか。

   四半世紀も前になりますが、海外の国や政府系機関の資金調達をアレンジする仕事をしていました。ロンドンをベースに欧州各国をカバーしたあと、東京をベースにアジアやオセアニアの各国を担当しました。

   その時のことです。3月の春休みの頃でした。

   ニュージーランド政府が資金調達をするとのことで、現地でプレゼンをしろという話になり、急遽、仕事場から成田空港に向かいました。

   やっとのことで入手できた航空券でしたが、ニュージーランドのオークランド向け夜行フライトの座席は満員の観光客グループの、ど真ん中。

   ホリデーでウキウキした乗客の中で、翌日のプレゼンシートをチェックしている背広姿の男達は「変な奴ら」に見えたでしょうね。

   結局、仕事の方はうまくいかず、「骨折り損の、くたびれもうけ」となったのですが、その時のことを思い出すような本日のフライトでした。


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