和食の王様

 我が家から1キロ四方には数十軒のラーメン屋さんがあると言われています。

 いわゆる東京でも有数のラーメン激戦区です。

 嘘のような話ですが、某外資系の人間によれば、上海から中国人の幹部が来日すると、この界隈のラーメン屋に必ず行っていたそうです。

 いまやラーメンは、中国人も食べにくる日本の食べ物となったということですね。

 私が小学生の頃、東京のラーメンというと、醤油味の「中華そば」でした。

 昭和40年代になると、札幌ラーメンが東京に進出。 あっという間に東京の津々浦々に広がりました。

 初めて食べたバターとコーンの入ったラーメンの斬新さに、頭をぶち割られたような感じ持ったことを、鮮明に覚えています。 

 いまや全国で御当地ラーメンが凌ぎを削っており、東京にも各地の御当地ラーメンが店舗を出しています。

 ロンドンに住んでいた時に、いちばん辛かったのは食べ物。 とくに本格的なラーメン屋と、日本風のカレーを出す店がなかったことです。(いまはあるようですが)

 当時はロンドンとパリとでは和食のレベルに相当の格差がありました。

 パリに出張すると必ずラーメン屋に立ち寄っていましたし、お土産に、日本のあんぱんを大量に買って帰りました。

 ロンドンヒースロー空港の通関検査で、あんぱんがひかかったことがあります。

 説明するのが面倒なので、税関の職員の前で、あんぱんにかぶりつき、釈放されました。 度肝を抜かれたのか、あきれたのか、税関職員は後ずさりしていました、、、、

 本当の話です。


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コメント

  1. 克己 より:

    ヒースロー空港のあんぱん騒動・・・意外にオチャメなところがあるんですね、傑作です!

  2. 芸のない旅芸人 より:

    克己さま

    あんぱん20個が入った箱を赤外線に通したら、爆弾のように見えたのか、税関のおじさんたちに緊張が走りました。これは何だという顔で、睨みつけてきたので、頭にきて、あんぱんにかじりついたのでした。

    「わかった、わかった」という感じで、釈放されました。。。