ブログの更新をパソコンの準備をしていたところ、テレビにテロップ(スポット・ニュース)が流れました。
イギリスの元首相、レディー・サッチャーさんの訃報でした。
現地で生活していた5年数カ月は、まさにサッチャー政権の時代でしたので、改めていろいろなことを思い出しました。
実は、一度だけサッチャーさんと話をしたことがあります。 一言二言のレベルですが。
1990年代に7年間、私はイギリスの銀行の東京支店に勤務していました。
この銀行(合併前ですが)は、明治初期に日本に銀行簿記を教えた、雇われイギリス人、アラン・シャンドが勤めていたこともあり、高橋是清が日露戦争のロンドンにおける資金調達の際に中心的な役割を果しています。
そのような歴史もあり、多くの日本の大企業や機関投資家との関係は深いものがありました。
1993年だったと記憶していますが、当該銀行グループが、東京で日本のお客様向けのパーティーを開いた際に、特別ゲストでサッチャーさん(来日中、当時は首相を退任)を招聘したのです。
いつもBBCニュースで流れていた、あの低い声を目の前で聞いたのですが、忘れられない思い出ですね。
ご冥福をお祈りします。