どちらが役所かわからない

昨日、地域金融機関は「村社会」という話を書きました。

村社会の対局にあるのが、ダイバーシティの世界です。

シリコンバレーが起業家のメッカとなっている理由は、その地域が様々な価値観を受け入れるダイバーシティの土壌があるからだと言われています。

地域金融機関はいまだに「女性の管理職比率が、、、」の世界です。金融以外の業界からの転職者は数えるほどで、基本的に異能を受け入れる素地はありません。

金融業はサービス業である以上、多様化する顧客ニーズに応えていかねばなりませんが、村社会の構成員(プラスアルファ)で乗り切ろうとしているように思えます。

そう考えると、いまの地域金融機関の中からは新しい展開を望むのは難しいかもしれません。

ところで地域金融機関の監督官庁である金融庁は、外部からの出向者や転職者の比率が非常に高い組織です。そして外部人材が権限のあるポストで生き生きと働いています。

他業態だと「多様性のある企業 vs 古い体質の役所」という図式なのですが、地域金融機関の世界では完全に逆転しているのです。


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コメント

  1. ARC(短縮しました) より:

    確かに、金融機関はそんなフシがありますなあ。

    企業もデカくなると事業部制を施いて内部完結を図りますが、そうなると、それこそ村社会化して、事業部間の人材交流なんて極端に少なくなりますね。

    ローテーションなんて声高に言いながら、我々の時代より低調になった気がします。

    道理で活力がなくなるわけだ。

    あげくガラパゴス化?

  2. 旅芸人 より:

    今日、金融庁に行って、金融庁のダイバーシティは金融機関よりもはるかに進んでいると話したら喜んでいました。

    ワハハ。