顧客不在の議論ではない

12/27は商工中金あり方検討会議の第6回です。

今までの4回の議論 (第5回のみは非公開) に関して、顧客である中小小規模企業サイドから聞こえてくる声の中には、

「今後の商工中金の行く末を想像するに、この展開だと切り捨てられるのではないか。非常に心配だ。」

という趣旨のものが少なくありません。

そもそも「顧客あっての金融機関」であるべきですし、今回の検討会議でも決して顧客不在の議論になっているとは思いません。

ただ、中小小規模事業者が議論を推測できるのはメディア報道からです。

その中には残念ながら顧客の懸念を招きかねないような咀嚼不十分のメッセージがないわけではありません。それが誤解を招いているように感じます。

しかしながら、これまでの論点を冷静に整理してもらえば、顧客サイドに懸念が生じるような方向性にはなっていないと考えます。

すなわち、商工中金には平時の業務として、民間金融機関がおろそかになっている業務エリア (日本型金融排除のゾーン) に、覚悟を持って注力するよう求めることとなるでしょう。

商工中金の新しいミッション (完全民営化も含む新しい組織形態に決まるまでの期限付きですが) は、日本型金融排除の解消に向けての活動となるでしょう。

こういう展開になれば、全国の中小小規模企業にとって決して悪い話ではないはずです。

危機対応業務の取り扱いなど、まだまだ流動的なところも多いのですが、27日の議論では、とくに「顧客にとってのメリット」という視点からしっかりと主張を重ねていきたいと思います。


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