説明責任の欠如は致命的

今日も、当事者からすれば「余計なお世話のコメント」をします。

この2年あまり、長崎の地銀統合について、現地の人たちの声を聞きつつ、動向をウオッチしています。地元紙にもきちんと目を通しています。

率直に言って、この間、十八銀行から地域顧客への発信が非常に少ないことに愕然とします。

昨年3月、金融庁の異例とも思える長崎訪問。現地で説明会を行った際も、十八銀行から地域顧客への説明が十分でないと、しっかり釘を刺しています。

「統合や合併の目的や具体的にどのような効果が出るのか地域の顧客に説明し、理解を得る必要があるとの認識を示した。」(2017年3月8日、日本経済新聞)

その後、1年あまり経過しましたが、ワタシには十八銀行から地域顧客への説明が改善されたようには思えません。漠然とした一般論の域を出ておらず、具体性に乏しいので、説得力がないとの声が聞こえてきます。

顧客への説明は「顧客本位の持続可能なビジネスモデル」の 一丁目一番地 です。

合併統合は「顧客本位の持続可能なビジネスモデル」に磨きをかけるための手段 (一つの選択肢) である以上、顧客への説明不足は致命的です。

十八銀行からは若手を中心に退職者があとを絶たず、事情通からは「〇〇中金か、十八銀行か」というペースだ、との辛辣な声も聞こえてきます。あ〜あ、

最重要のヒューマンアセットの劣化を指をくわえて傍観しているようでは話になりません。

経営から現場に対し、納得のいくような十分な説明がなされれば、早期退職の流れに歯止めがかかると思うのですが。

非常に残念です。

話は変わりますが、日本経済新聞の今月の「私の履歴書」はジャパネットたかたの高田明創業者です。

マーケティング、危機対応、コンプライアンス、ガバナンスと「高田ワールド」が大全開、朝刊が届くのが楽しみの毎日です。

事業拡大のタイミングにおける資金調達の折の、十八銀行の佐世保駅前支店長の対応は痛快でした。いまの地方銀行の体質ではなかなかできない見事な芸当です。

地元の人たちによると、高田さんは地域活性化に非常に積極的とのこと。「私の履歴書」の今後の展開の中で、こういう話がいろいろと出てくるものと期待しています👏

「高田さんに銀行の経営をやってもらいたい」

地元の複数の人たちから、このような声を聞きました。


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