進化する本業支援

本日の日本経済新聞東北版に、きらやか銀行 (本店山形市) の興味深い記事が掲載されています。

小規模零細企業に対する、日報コンサルの取り組みです。

=経営者に日報を書いてもらい、添削して目標の達成などを確認する「赤ペン先生」のようなユニークな事業だ。有料サービスだが、開始から1年で46社と契約し、7月から担当者を増員した。=(同記事)

孤独な小規模企業の経営者や個人事業主の相談相手として寄り添う姿勢が好評のようです。

きらやか銀行は「本業支援」というビジネスモデルをおよそ10年前から打ち出して、それが着実に進化しているように感じます。日報コンサルへの取り組みもその一つです。

数年前にこの「本業支援」はビジネスモデル表彰を財務局から受けています。個別案件ではなく、ビジネスモデルそのものが金融行政の表彰対象となったのは他に聞いたことがありません。

さらに、

きらやか銀行はテレビコマーシャルの世界の常識を塗り替えました。

銀行のコマーシャルといえば、金融商品の宣伝か、イメージ広告と相場が決まっています。失礼ながら面白みがありません。

数年前に、きらやか銀行は支援する取引先企業を巻き込んだ物語風のテレビコマーシャルを導入しました。

=本業支援はきらやか銀が県内のテレビCMなどでも度々アピールしている言葉だ。=(同記事)

お客様の事業を紹介し、経営者の生の声や行員の取り組み姿勢が浮き彫りにされた力作揃いです。

バックナンバーも含め、同銀行のホームページで、CM動画を見ることができます。

https://www.kirayaka.co.jp/ikiru
/index.html#cm

最近は他の地域銀行においても類似CMが増えてきました。

「いつもテレビコマーシャル、楽しみにしています。早く、次回作をお願いします。」

先日の株主総会での、高齢の女性株主からのリクエストだったそうです。

本業支援、地域に深く浸透していますね。

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コメント

  1. ARC より:

    思い出しました。本業支援のテレビCMは、老舗旅館や伝統工芸の巻なんかがありましたね。

    と思って観てみたら、最新作は相変わらずパン屋さんでした。

    「早く、次回作をお願いします。」

    株主でもない、中途半端な齢の男性もリクエストします。

  2. 旅芸人 より:

    近いうちに新作が出ます。

    実は次回作のフィルムを見せてもらいましたが、非常に良いですわ。

    最後の社長さんの言葉に感動しますよ。

    乞うご期待。

  3. ARC(短縮しました) より:

    そりゃ楽しみだわ。

    しかし、できてるならHPでサッサと公開すればいいのに。

    普通なら邪魔者扱いのCMをワザワザ見に来てくれるかもしれないのに。

    広報は何やってんの、って。

    ハイ、余計なお世話でした…