月刊誌ファクタ 10月号の記事、
「タナボタふくおか FG『負ののれん』1千億円」
を読みました。
後半の「次は東邦、福島、大東の統合」という展望には違和感ありですが、長崎についてのコンテクストは全くその通りだと思います。
今回、ふくおかFG の取った行動は株式会社であれば、ある意味当然です。
1千億円の「負ののれん代」により、親和銀行救済で発生 (2007年) したのれん代を相殺できるのならば、実現に向けて全力投球で頑張るでしょう。
ワタシが同じ立場であれば、当然仕掛けてみます。(通常は相手が乗ってこないので、ダメ元ですが)
しかしながら文中にもあるように、
1千億円を対価としてまで踏み切った「十八銀行の苦渋の決断」とやらは、その意味がいまだに理解できません。
よくもまあ、話に乗ったものだと思います。
それにしても「1千億円のタナボタ」とは、すざまじい数字です。
これを読んで、合併を一所懸命応援した長崎の財界や地方公共団体の首長たちはどう思うのでしょう。
いま気づいても「あとの祭り」。
これって、「金融リテラシーの低さ」ということで許されるのでしょうか。
1千億円ですよ‼️
コメント
なるほどこの1千億円が、今回の統合劇の本質だったのですか。
正直驚きましたが、FFGが異常な粘り方をしたのもうなずけます。
それに対し十八の動きが最後まで煮え切らなかったのは、背景にそのようなことあったためだったのでしょうか。
とはいえ長崎よりも厳しい環境で、必死になって地域を支えている金融機関が存在しているのにもかかわらず、十八が厚い純資産を持ちながら、それを長崎のために使おうともせず、投げ出してしまったのは、どう考えても理解に苦しむところです。
また統合の本質を見抜けず言われるままに後押しした長崎の政財界にも大きな問題があると思います。
ミュウミュウさま、
仰る通り、十八銀行のやったことは経営統合ではなく、「経営逃亡」です。
そんなに、地元に強い銀行を作りたいのならば、資金を集めて (地元の財界も地公体も応援しているのだったら資金面でサポートすれば良い) 、親和銀行を買収すればいいのです。
私がFFGだったら、相当のプレミアムがないと買収には応じませんがね。