昨日は地方銀行、本日は第二地方銀行、本年最初の頭取例会です。
毎月 (8月はお休み) の参勤交代ですが、1-4-7-10月は金融庁長官が出席して、意見交換を行う慣例となっています。
昨日の会に出席して長官の話を聞いた複数の方から、「金融庁の不退転の強い姿勢を感じた。」との感想を聞きました。
話の勘所を教えてもらうと、
〜 収益上の深刻な課題、健全性の問題を抱え、早急に改善が必要な金融機関の中には、具体的な改善への取り組みがなされていないところがある。
〜 持続可能なビジネスモデルを議論を始めて5年以上が経過しているが、経済環境は年々厳しさを増している。
〜 地域金融機関トップは早急に持続可能な経営を確立しなければならないが、この5年間を振り返ると、決断と実行のスピード感は十分とは思えない。頭取方には自らの任期中に決断し実行するという強い認識を改めて持って、行動していただきたい。
5年間にわたり、顧客本位のビジネスモデルの構築、顧客との共通価値の創造(CSV) という本筋に目を背け、手練手管のプロダクトアウトによって何とか逃げ切ろうとした地域銀行は少なくありません。
結果として、収益力は釣瓶落とし。追い詰められて、ますます自己中心になっているのが、多くの地域銀行の実態です。
地域銀行のトップの皆さんは遠藤長官の講話をどういう思いで聞いたのでしょうか。
コメント
今年は可能な限り、地域金融機関向けの講演を行います。民間も頑張らなくてはいけません。心ある方々に私の全てのノウハウを開示したいと思います。その中で、私も当組も成長したいです。