競争環境と思考停止

「思考停止の形式主義は地域金融機関だけではないよ」

学生時代の友人からのメッセージです。

そういえば彼の就職した会社も規制の強い業種だったなぁ。

同じ金融機関であっても、常に海外勢との激しい競争にさらされているメガバンクと比べると、地域金融機関の思考停止は顕著です。

ポイントは「競争環境」です。

昨年来、地域金融機関の競争環境についての議論が沸騰していますが、人口減少で経済環境が厳しいとはいえ、地域金融機関が寡占/ 独占によって思考停止になり、創意工夫の精神がなくなってしまうことは大きな問題です。

「競争相手がいなくなったら、良い経営者は出てこない。」

ある地域金融機関の経営者の言葉は正鵠を射ています。


シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. 新田信行 より:

    この観点から見ても、日本はオーバーバンキングどころか、金融機関の数が少なすぎると思います。金融機関を合併させて誉められるのではなく、新たな金融機関を立ち上げて誉められる社会にしたいです。

  2. ARC より:

    「地域金融機関だけではないよ」

    そうなんです

    このところの記事やコメント(感銘受けること多々)を拝読して、そんなのは金融界ばかりではないぞ、と。

    ついアルアル話をしたくなるのですが、情けないことばかりになるので控えてます。(ショモナイ話は日曜版でたくさんか)

    ただ、せっかくなので?かつての若いモンには一読を勧めることがあります。(読者増に繋がってるかは存じませんよ)

    競争環境下の企業でも、歳を経ると形式主義や思考停止が蔓延るようになるのでね。

  3. 寺岡雅顕 より:

    地銀はメガにあこがれ、共同組織金融機関は地銀にあこがれるという図式も。また、それを利用して商売する輩をいる(笑)。