28日の環境省のESG金融に関するハイレベル・パネルが大盛り上がりになったように、地域金融機関への ESG/SDGs への関心の高まりは予想以上のものがあります。
「トップからESGで何かやれと言われているが、どうして良いかわからない」
1年前にESG金融懇談会が始まった頃は、このような話がワタシの耳にも入ってきました、笑。
この場合、指示を出しているトップも具体的施策を出す部署も、プロダクトアウトに汚染されているため、SDGs の17のゴールも169のターゲットも、そこからキーワードを見つけて新しい金融商品の冠に据えるとか、イベント的なものにつなげて、「良いことをやっています」アピールをすることしか考えていません。
2月28日のブログに増田さんからコメントをいただき、改めて、
「金融包摂」
こそがESG間接金融の本質だと腹に落ちました。
最近は地域金融機関の世界でも、メディアからESG/SDGs の取り組みの好事例として取り上げられたり、何たら賞を授与されたり、いろいろあるのですが、ワタシとしてはそこで出てくる金融機関の名前を見て、モヤモヤ感が溜まっていました。
「金融包摂」を ESG金融にあてはめることで、モヤモヤ感の原因がはっきりしました。
メディアの取り上げの視点も、何たら賞の選考基準も、金融包摂ではありませんからね。
“本物の地域金融機関”を応援しつつ、「なんちゃって ESG/SDGs 」の嵐が止むのを待ちたいと思います。
コメント
私達は実務家ですから、具体的にやってなんぼです。
当組の戦略戦術は全て、金融包摂とSDGsから組み立てています。
GABVの六原則の最後は、cultureです。組織文化を変えなくてはなりません。そしてSDGsはCSRではなく、CSVとして取り組む必要があります。
私達も試行錯誤ですが、実践していくことで、範を示してまいります。