地銀再編が金融包摂の処方箋? (その2)

昨日の「地銀再編が金融包摂の処方箋?」は、リキを入れて書いたのですが、八代アソシエイツの八代さんから金融包摂についての鋭い視点でのコメントをもらいました。

それに呼応して、新田さん、東北の銀行員さん、橋本さんからコメントをいただいています。

再編すれば金融包摂、などという雑駁な話ではなく、有識者 (ホンモノの) による専門的な視点からの議論が必要だと改めて感じています。


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コメント

  1. 八代恭一郎 より:

    有識者の皆様ご意見いただき、ありがとうございます。

    地域金融で再編を論じる場合、必要なことが自身も整理できました。

    1.再編を論じる際の地域金融機関のセグメントとして業態や規模以外に、「レンダーズライアビリティがあることを実証できない、金融排除と金融包摂を選択できる地域金融機関(①)」と「レンダーズライアビリティがあることを実証できる、金融排除と金融包摂を選択できる地域金融機関(②)」、「金融包摂しか選択肢のない地域金融機関(③)」を使用する。

    2.地域金融機関のレンダーズライアビリティは、地元になくてはならない事業者であるが、経営危機時の金融支援の実態をマスコミが報じてくれないレベルの規模の事業者であっても、経営危機以前からの長期的な貸出シェアに応じてメインバンクとして応分の負担をしている(きちんとメイン寄せを受ける)ことのみで実証できることとする。

    3.オーバーバンキングや競争可能性は②と③を除外して①のみで論じ、特に地域経済の底抜け防止のために自力で存続できる限りにおいて③は存続させておくか、他地域の③同士での再編しか許容しない。

    未来投資会議の先生方の票田としては(いくら①が増殖中ではありますが)①の関係者より、②や③の存続の恩恵を受ける有権者の方が多いとは思うんですがね・・・。

  2. 東北の銀行員 より:

    八代様の地域金融再編に対するご高察1~3(先生方の票田の条まで笑)にはスッキリと腹落ちしました。

    私は有識者では全くありませんが、ここは正に「ホンモノの有識者」による雑駁でないレベルの高い議論が成されることに期待したいと思います。