週刊金融財政事情の9月2日号が届きました。
テーマは「逃げない協同組織金融機関」です。
冒頭の6ページにわたる稚内信用金庫 増田理事長の鈴木記者によるルポ風インタビュー「地域を守り抜く覚悟の金融」は、非常にわかりやすく、30年来の稚内ウォッチャーを自認するワタシにとっても満足度が高い内容となっています。
何でもかんでも人口減を言い訳に泣き言を並べる地域金融機関の経営者には、心して読んでいただきたいものです。
そのあとに登場するのが (旧) 浜松信用金庫、京都信用金庫、第一勧業信用組合。(大阪商工信用金庫は接点がないのでコメントは控えます)
いずれも組織的継続的なリレバンを粛々と進めているホンモノの金融機関であり、なんちゃってリレバンの協同組織金融機関が含まれていないところにキンザイ編集部の見識を感じました。
アッパレ。
コメント
先月、金融庁の検査官向けに研修をさせていただいたのですが、その際に私も大阪商工信金の事例を取り上げました。
彼らは取引先の人材面の課題にしっかり向き合っています。公的機関と連携することでキメ細かな対応をしています(よくある形式的な連携ではありません)。
片桐会長ともお話させていただいたのですが、ビジョンを持った人格者です。
そういった影響も大いにあるのだと思いますが、商工信金の離職率は極めて低いです。
小粒でもピリリとからい協同組織金融機関だと感じます。
竹内さま、
大阪商工信用金庫についての解説をいただき、ありがとうございます。
竹内さまのおっしゃるとおり、大阪商工信金は小兵力士ながら正統派というイメージでした。
バックオフィス系が古い(現在更新中)ために貸出以外にリソースを割けないという背景もあるようですが、選択と集中が奏功し、若手でも本業(と本業支援)の現場感をしっかり味わえることが低離職率の理由の一つのように思いました。
今回の取材先のみなさま、多胡さま、橋本さま、柳さまはじめ、「ヘンタイの会」各位のご協力でなんとか特集が仕上がりました。この場をお借りして改めて御礼申し上げます。