リーガルハート その3

放映中のテレビドラマ、リーガル ハートの主人公のモデルである村松謙一弁護士の著書を読んでいます。

『魂の会社再建』(村松謙一著、東洋経済新報社) 

その第二部の冒頭に書かれている金融機関へのメッセージを書き出します。

《債権者である銀行は、『銀行法第一条』を思い出してほしい。己の仕事が公共性を有し、だからこそ、その業務が国民経済の健全な発展に資することを最終「目的」として、仕事をしていることを。

この第一条の根底には、公共性ゆえに「慈悲」の心が前提となっていることを。

だから、目の前の「会社」が真摯にかつ誠実に再建を目指しているならば、この「目的」をもって銀行が支えとなってあげなければならないことを。》

《債務者である経営者は、『民事再生法第一条』『会社更生法第一条』の「目的」を知ってほしい。再建の法は、利害関係人の権利関係を調整し、当該会社の事業の再生を図ることを目的としていることを。

だからこそ、倒産という局面では、債権者は自分の利益のみ追求してはならず、慈悲の心で会社の再生を見てあげることを。

多くの債権者が自己の利益のみを主張し、ぶつかり合うという困難な再建に対し、その法の目的ゆえに、「調整」機能を発揮し、法的、私的再建を問わず、解決の後押しと支えとなってくれることを。》

地域の活性化、地方創生といいますが、新規創業が続々と出てくるような状況にあるとは思えません。

既存事業者の再成長が非常に重要と考えるのが妥当であり、地域の元気は、金融機関による地元企業の経営改善支援 (生産性向上など) / 事業再生から始まるのです。

取引先の業況が悪くなったら、手のひら返しで債権回収に走るレイジーバンクのもとでは、地方創生を実現することはできません。

さて、本日 22時、リーガルハート第3話の展開は?

 

 


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