昨日は「FIT展2019」のジンテック主催のセミナー「地域事業者の生産性向上へ寄与するために~中小企業の底力を復活する取組み~」を受講しました。
毎年、アナウンス当日に満席となる “お化けセミナー” です。
<第一部>
キーノートスピーチ:共同通信社 橋本卓典さん
<第二部>パネルディスカッション(橋本さんがモデレーター)
パネラー:
前山梨県信用保証協会保証部長 有野 文明さん、
地域金融ソリューションセンター 竹内 心作さん、
大正銀行 吉澤 徹さん、
大阪シティ信用金庫 志賀谷 太佑さん、
まず、橋本さんの話は次回作への期待が高まる内容でした。
第二部のパネラーは金融仲介が仕事でありながら、おカネの話をせずに金融仲介で実績を上げる人たち。
「人のために何ができるか、共通言語はありがとう。」
「ニーズは喚起するもの。商機拡大。」
「給料はお客さんからいただいている。」
「医療介護業を知るために実際に現場に入る。」
などなどインパクトのある話の連続でした。
このパネラーのような人たちの集団だったら、「リレバンは儲からない」なんて言わせません。
コメント
毎年、この時期は、やおら、原稿を書き始めるので、モクモクと広がる入道雲のような構想をなんとなく形にしてお話しています。まだ進化変化懊悩するかもしれませんが、乞うご期待。
それよりも私も驚いたのは、パネラーのみなさんです。やり方は違えども、悩みはあれども顧客の価値を創造し、共感を深めて、実績を出している。思えば、リレバンで突き抜けた人は、みなさん結果としての数字を出しているんですよね。リレバンでは儲からないという世評(?)を覆す事実で、これはどうにも不思議なのです。儲からないとおっしゃるところは、やり方というか、そもそもの考え方が間違っているような気がしてなりません。おのれ事優先主義ですよね。大半は、どこか・・・
パネラーは、みなさん素晴らしく、感動したのですが、個人的に新たな発見だったのは志賀谷さんです。これはこのブログを読んでいる「心ある地域金融の方々」に是非お伝えしたい点です。
「自分が分からないことを分かるようになり、できないことをできるようにするためにやっていたら、いろいろなキャリアができちゃいました」
と志賀谷さんはお答えになりました。内部監査にマネロンに、医療介護に、大学での勉強に。。。実は、誰もできないことをできる人は、組織において極めて強いということを私は改めて気づきました。言われれば当たり前なのですが、なかなか実践している人はいません。突き抜けて、誰も分からない領域に入ってしまう「外れ値」になると、もはや容易には論理で論破できません。だって、何をやっているのかが分からないのですから(笑)
「社内政治」より「本当に大切なこと」を優先順位として選択できるかどうかが「変革」の成否を決めます。志賀谷モデルは、「社内政治」から身を置く術(すべ)の一つだなあ、と実感しました。
いわば、「あなたの知らない世界」モデル。