地域銀行の中間決算の数値が出揃いました。
各地の銀行の状況を日経新聞地方版で見ているのですが、記者によって焦点のあて方に特徴が出ます。単に数字を並べて比較するだけのボアリングなものもありますが。
本日の中国版の地銀決算分析の記事の切り口はポイントをついたものです。
~「地域外での過度なリスクを取ると株主からの目線も厳しくなる」との声も漏れる。
~「市場リスクを取らずに、信用リスクをとって地元へ融資するのが生き残る道だ」と指摘した。
何をいまさらですが、地域銀行のトップが地域外融資や有価証券運用、さらには預かり資産業務で収益を上げるのではなく、地域金融機関の本来の業務で身の丈にあったリスクテイクを言明したのは進歩ですね。
外債投資などで当期利益を吹っ飛ばすような大穴をあけてもダンマリを決め込む無責任経営に対し、地域のステークホルダーの視線は厳しいものとなっていくでしょう。
コメント
与信関係費用は増え、債券の含み益も無くなってきた。当局は持続可能なビジネスモデルと言われるが、つまるところ、地域金融機関の持続可能性とは、地域そのものの持続可能性に他なりません。地方創生に全力で取り組み成果を挙げていくことが王道だと感じています。