某地域銀行の支店長たちと定期的に行なっている意見交換会では、毎回多くの気づきをもらっています。
先日の会では、古くて新しい工場誘致の話がありました。
この銀行の地元 X市で新設する産業団地への誘致の話ですが、数多い候補地の中から X市が選ばれた理由は、交通の便や税制優遇以上に「良質な人材確保」への期待だったようです。
この県は工業高校の数が全国比で非常に多く、かつ卒業生の地元志向が強い、そして給与水準も高くない (←これは辛いです) とのこと。
中小企業のヒトの問題 (採用、福利厚生など) に応えることの重要性を改めて認識した1日でした。
コメント
中小企業の様々な問題は地域の課題そのものです。この解決、緩和、改善のお役に立たずして何の地域金融かと思います。現場はお役に立つことを専らに考えて行動し、それを持続可能な調和ある収益ビジネスモデルに仕立てていくのが経営です。「顧客本位と収益の両立」という極めて曖昧なミッションを現場に丸投げするのは、「経営の無能と無責任」、「学習の不作為」を意味します。知恵がなければ、組織内に埋もれている人材や、外のネットワークに求めましょう。それすらやらずに、一体何から逃げようとしているのでしょう。