3月11日の参議院本会議で、西村経済再生相は「緊急事態宣言はまさに『伝家の宝刀』」と発言したのですが、本夕、伝家の宝刀がやっと抜かれることになりました。
昨日、高視聴率のテレビ朝日のモーニングショー (毎朝欠かさず見ています) で、某コメンテーターが「伝家の宝刀は竹光」と緊急事態宣言の限界を指摘しましたが、
「抜くことに意味がある。それによって意識の低い人達の危機感を高め、行動変化を促すことがポイント。そう考えると抜くのが遅すぎる。」
とのマジョリティともいえる世論にワタシも同意します。
さて、
地域金融機関が「伝家の宝刀を抜くかどうか」というのは、国内基準の自己資本比率 4%を割り込むぐらいの覚悟で地元事業者を支えるか (リスクを取ることになる) どうかだと思います。
地域金融機関の健全性は極めて重要なのですが、いまは戦時、そもそも基盤となる地域が崩壊したら地域金融機関の健全性もへったくれもありません。
抜くのを躊躇している状況ではないのです。
こちらの伝家の宝刀も、抜くのが遅い地域金融機関が多いのに苛立ちを感じるのはワタシだけでしょうか。