今日の乗り鉄紀行は、コロナウィルスに唯一被弾していない最後の牙城である岩手県に敬意を表し、岩手山と鉄道の話です。
盛岡駅から市の中心部に向かい北上川を渡るとき、左手に岩手山の雄大な姿が広がり、「ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな 」が頭に浮かびます。
ワタシの地元の大山(だいせん) もそうですが、「ふるさとの山」を擁する故郷がある人は実に幸せだと思います。
会津、庄内、長岡ほど知られていませんが、盛岡南部藩は薩長に徹底抗戦した筋金入りの賊軍(ワタシの故郷、松江藩もです)で、家老が詰め腹を切らされています。
平民宰相・原敬は盛岡藩上級藩士の子息ですが、この時の怨念が薩長政権への反骨スタンスにつながっていると言われています。
岩手山を見ると、何故か原敬をはじめ、新渡戸稲造、米内光政といった南部藩出自の骨太の人々のことが頭をよぎります。
NHK大河ドラマで彼らの生きざまを描く「南部藩群像」をやればよいのにと思うのはワタシだけでしょうか。
どなたか脚本を書いてくれませんかねぇ。
岩手山は東北新幹線はもとより、いわて銀河鉄道(もとの東北本線)、田沢湖線、花輪線から眺めることができます。それと冬の東北道(高速道路) からの姿もイケてますね。
最後にハカセの写真館。岩手山と鉄道です。
★追記:
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