昨日の資本性劣後ローンに関するブログに対し、山背の達人をはじめ皆さまの示唆に富んだコメントをいただいたことに感謝いたします。
資本性劣後ローンの動向についてはさらに注視していきたいと思います。
さて、
ある地域銀行のホームページ、資本性劣後ローンの取り扱いに関するニュースレターを見つけました。
金額、期間、金利などの条件がさらりと書いてあるのですが、ワタシには新商品のプロダクアウトとしか読みとることができません、愕然。
改めて同行ホームページ内の、金融円滑化法の対応など経営改善支援・事業再生支援に関するコーナーを読むと金融庁の監督指針等からコピペしたような文言。
この銀行さん、「DDSに取り組むこと」と「資本性劣後ローンを出すこと」との重みが変わらないことを果たして理解しているのでしょうか。
余計なお世話ですが。
コメント
私の問題意識の原点は1年ほど前に政策公庫の方から同公庫が08年以降に取り扱った「資本性ローン」の実績を教えてもらったことです。ご存じのように同商品は借入人が債務超過時点では金利は低く再生がなって資産超過になったら金利が高くなるという素晴らしい設計となっています。問題は再生なった企業はおしなべて他行から調達した資金で中途返済し高い金利を回避したらしいのです。曰く、「公庫さんにはお世話になったけど業績回復をしたのは自分たちですから」と。つまりリレーションシップは公庫が期待したかもしれない水準にはなかったということです。、