🚩愛知県の銀行にはこれしかないのか

このたび希望退職を募る(地域銀行では珍しい)との決断をした中京銀行(本店名古屋)には思い出があります。

https://www.asahi.com/articles/ASP675WRXP67OIPE02R.html

三重県名張の相互銀行と名古屋の信用金庫との合併銀行ですが、リレバン創生期(20年近く前)に経営陣に対し、何度かリレバンの話をしに行きました。

名古屋金利の激戦地といわれていますが、当時から地銀(他県勢も含む)・信用金庫が入り乱れてトラバンでの叩き合いだけという印象があり、地元事業者からは取引金融機関数が多くてもぶら下がり融資ばかり、「逃げない銀行」(これもリレバンの大事な姿勢)がいなくて心配との声が耳に入っていました。

当時、某大手信用金庫(中京銀行よりも規模は大きい)の名古屋地区の複数の店舗を束ねていた母店長は、ワタシの親しい友人で、ミスターリレバンなのですが、彼のビジネス手法と実績を聞いて、この地区でも組織的継続的リレバンは十分に通用するとの確信を持っていました。

残念ながら、彼の後任も含めこの地の金融機関はプロダクトアウトのトラバン(プラスなんちゃってリレバン)べったりというのがワタシの印象です。

プロダクトアウトのトラバン(プラスなんちゃってリレバン)を銀行員のコストで行うことには限界があり、今回の中京銀行のような展開は十分予想されることでした。

トラバンである限り、その対処法はコストカットしかなく、それでOHRを改善して日銀特利をゲットしても一時しのぎ、その先には他業態を含めた再編の渦に呑み込まれるしかないのでは、、、

苦しくても組織的継続的リレバンの道を粛々と進んでほしかった。

★参考までに:

同じ東海地区でもこういう生き残り策があります。愛知県でもできることだと思うのですが。

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コメント

  1. 信組勉強中 より:

    【ぶら下がり融資】・・・同一の融資案件を複数の金融機関が行う場合、取引順位下位の金融機関が、主力金融機関主体で決定された融資条件の下で行う融資のこと。
    金融初心者の私には、このような融資形式が有るのを初めて知りました。
    ぶら下がり融資では、事業性評価などできず、「目利き力」も育たないと感じました。