本日の日経中国版に中国地区の信用金庫・信用組合の決算に関する記事が出ています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC134VT0T10C21A7000000/
例年通り、広島市信用組合が群を抜いていますが、7割が最終増益・黒字転換となっています。
主たる要因はゼロゼロ融資であり、借り手の状況などお構いなしに、がむしゃらにゼロゼロを流し込むだけの、眉をひそめたくなるような金融機関が上位にランクされているのには笑うしかありません。
記事でも指摘している通り、ここからが勝負です。
〜民間によるゼロゼロ融資は3月末で終わった。各信金・信組は今後、焦げ付きリスクを伴うプロパー融資で取引先を支えなくてはならない。リスクの見極めや資金以外のサポートが肝心で、正念場は今期(22年3月期)になりそうだ。(記事より)
この記事は日経が決算数値の分析にとどまらず、中国地方に本拠を置く20信金・7信組に送ったアンケートをベースに書かれていますが、気になったのはゼロゼロ融資の貸しっぱなし、貸して一丁上がりのところが少なからずあるということです。
〜今回のアンケートでも本業支援の取り組みを尋ねたが、要領を得ない回答や無回答に等しい金融機関も一部みられた。取引先に寄り添った経験値、そしてこれからの熱意が各信金・信組の行く末を左右しそうだ。(記事の締めの部分)