資本に懸念を抱えた地域二番手銀行をトップバンクが資本支援するという図式は、地域金融エコシステムの視点から非常に意味があります。地域二番手銀行が地域経済社会においてまったく機能していないようなケース(ありましたよね、、、)ではその限りではありませんが、、、
ワタシは地域経済社会を真剣に考えているトップバンクの経営者かどうかを見極める一つのチェックポイントはここだと思っています。
二番手銀行の苦境を傍観している地域トップバンクは、二番手が破綻したあとの良いところ取りを決め込んでいますが、破綻にともなう地域経済社会への影響には馬耳東風です。
本日の日経北陸版、福井銀行と福邦銀行のトップのインタビュー記事を読みました。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC0257J0S1A800C2000000/
資本が厳しい状況にある福邦銀行への福井銀行の出資による子会社化、システム統合のための違約金や、企業文化の統合に伴うエネルギーやコスト、給与調整などを考えれば、2ブランド化は苦肉の策ながら納得できます。
現場の実態を知らない外野からは、合併しないのは手ぬるいとの声も聞こえてきますが、無責任な雑音にめげず2ブランド化を仕上げてもらいたいものです。
蛇足ながら福井ネタ。