旅芸人ブログでは、
「地域金融機関の変革にあたっては、まずはリレバンの思想が腹に落ちている支店長の頭数を揃えることだ」
と書いています。
昨日、ダイヤモンドオンライン2019/1/15「JAL再建、稲盛氏側近が語る『企業再生の成功に必要不可欠なもの』」(稲盛さんの側近として再建に関わった大田嘉仁さん-もと京セラ常務-のインタビュー記事です)を読み、意を強くしました。
https://diamond.jp/articles/-/190739
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~特にリーダー、幹部の人たちの根性を叩き直すというようなことをしないとダメだと感じました。そこで、まずは意識改革を徹底してやろうと思ったわけです。
~人が悪いんじゃなくて、社風が悪かったんです。しかも、徹底した上意下達で、下が上を批判するなんて絶対ダメ。教わったことを否定するなんて、非常識極まりないこととされていたような組織でしたから。こういう悪しき企業カルチャーが、そのまま下に受け継がれていかざるを得ないような仕組みだったんですよ。
~企業再生支援機構の人たちからは「意識改革なんかで再建はできませんよ。まずは構造改革(リストラ)が先決です」と言われました。彼らからすれば、当然そう思うでしょうね。
~最初はリーダー研修からスタートしました。仕事をしながら、1ヵ月で17回、しかも事前学習、事後学習、報告書も出してくれというようなハードスケジュールを課しましたからね。そりゃあ、最初は「何考えてるの?」というような厳しい空気でしたよ(笑)。
~下は上を見てるんです。いくら綺麗事を言っても、上司が違うことをやっていたら、これはダメですよ。だからまず、リーダー研修から始めたんです。幹部が襟を正して勤務し、経費の使い方も丁寧になれば、部下たちには必ず伝わります。
~意識を改革し、数字を徹底すれば、現場は必ず変わります。
(以上、記事より抜粋)
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来週以降、
「必達数値目標が示され、上位下達の役員訓示を受け、あとは皆んなで、エイ・エイ・オー」、、、
地域金融機関の支店長会議、毎度おなじみのパターンが繰り返されるのでしょうか。
コメント
私の地元では、自分の頭で考えることができる優秀な学生が地域金融機関へ入るのですが、その子達が「徹底した上意下達で、下が上を批判するなんて絶対ダメ」「必達数値目標が示され、上位下達の役員訓示を受け、あとは皆んなで、エイ・エイ・オー」な環境で自分の良さを発揮できなくて潰れていくのは、地域社会にとっても損失だと思いました。