本日、日経中部版~愛知銀行頭取、中京銀行と統合検討「単独で飛躍難しい」、
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOFD062VQ0W1A201C2000000/
の冒頭、以下のような記述があります。
~伊藤行記頭取は6日、検討中の中京銀行との経営統合について報道陣の取材に「単独では貸し出しのシェアが飛躍的に増えるのは難しい」と述べた。(中略) 経営資源を成長分野に投じて地盤の愛知県内でシェア拡大をめざす。
「愛知県内でのシェア拡大をめざす」とのことですが、尾張と三河では事情が大きく違うようで、、、
愛知県の金融事情に詳しい方の話を聞く機会があったのですが、三河地区における地銀の存在感は薄く、愛知県3地銀とて例外ではないとのこと。「東海銀行ーメガ信金ーメガ農協」の頃の図式はあまり変わっていないようです。実際、三河のある都市からは地銀が撤退したケースもあります。
金利も名古屋金利というものの、名古屋(尾張)の貸出金利は三河のそれよりも高く、それもあって三河に本店を構える大手信用金庫は名古屋で積極的な融資攻勢をかけるという図式のようです。
名鉄電車で名古屋から豊橋に向かう際に、桶狭間を越えて、豊明駅を過ぎると境川を渡ります。境川は概ね尾張と三河の国境を流れていますが、愛知銀行の頭取さんがいうところの「愛知県でシェア拡大」は「境川以北(尾張)でのシェア拡大」ということなのでしょうか。
その名古屋ですが、(融資ボリュームの多寡ではなく)相談相手となってくれる真のメインバンクが不在の中小小規模事業者が多いと話が聞こえてきます。
愛知ー中京の再編銀行に限らず、尾張地区でのリレバン型銀行への転換が活路なのでは。