🚩地元総力連携〜尾張一宮

このブログで何度も述べていますが、米国等と異なり日本では小規模事業者であっても複数の金融機関と取引があり、多くの場合メインバンクでありながら借り手の実態把握は十分とはいえません。

このことが地域金融機関による事業者の経営改善、事業変革、事業再生の支援(経営支援)がなおざりになっている理由のひとつだと考えます。。

実は小規模事業者の全容を理解しうるポジションにいるのは、メインバンク以上に信用保証協会なのですが、信用保証協会の経営支援の取り組みには地域によって大きな温度差があります。

とくに事業者数の多い大都市圏の信用保証協会の経営改善支援の取り組みが、対象先が多いことが理由?なのか、芳しくないのです。

例外が愛知県信用保証協会であることは、4月24日のブログで書きました。

~愛知県でゼロゼロ融資の利用が直近でピークだったのは、新型コロナウイルスの感染を受けた昨年6月。県と名古屋市の保証協会は合わせて約4500...

その愛知県信用保証協会の取り組みが、5月10日の金融経済新聞に紹介されています。

「地域事業者『面』で支援へ コロナ後対応 保証協会が音頭」

という記事で、一宮市における地元信用金庫(いちい信金、尾西信金)や中小企業支援団体などによる総力連携の話です。

「連携支援策を構築し、面での展開を図る」との信用保証協会の役員の言葉、さらには2つの信用金庫の幹部の「現状、企業支援が属人的であり、連携が必要」との率直な発言にも好印象を持ちました。

こういう「地元総力連携」が全国各地で広がることを望みます。

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