弘兼憲史さんの島耕作シリーズ(講談社)が38年になるのだそうです。
島耕作が課長時代のバブル前夜、バブル絶頂期にはリアルタイムで読んでいました。
主人公とほぼ同じ世代でもあり臨場感がありました。
最近になり、改めて島耕作シリーズ、課長から、部長、取締役、常務、専務、社長、会長、相談役と通読しているのですが、
マザーマーケットの盛衰、リストラ、合併、コア事業からの実質撤退など、初芝電産(耕作さんの職場)の経営環境は激変します。
そのなかでの、経営会議の緊張感みなぎる議論や、トップのサクセッションについての描写には興味深いものがあります。
初芝電産のような製造業の厳しい競争環境とは無縁の世界にいた地域金融機関も、フィンテックの進化や規制緩和などにより、もはや対岸の火事と高みの見物ではないはずですが、相変わらず平時のままのところがほとんどです。
地域金融機関の皆さん、
家電メーカーである初芝電産のライバルは中国や韓国の企業ですが、ライバルをIT系・小売業などの他業態に置き換えて、島耕作シリーズ(とくに後半)を読んでみたらいかがでしょう。