🚩コンビニ銀行の勃興期には

セブンバンクがアイワイバンクという名称で、コンビニATMをキャッシュポイントとするナローバンクとして登場したのは2001年。

「各金融機関が個別にATMを持つよりも、それを廃止してアイワイバンクに手数料を支払った方が、低コストで済む上、顧客利便性も高いから、当然のこととして既存の銀行から受け入れられる」と思っていました。

ところが、地域銀行サイドから発された意見は、

「ATMは顧客囲い込みの重要な手段であるから自前。アウトソーシングなどもってのほか」

といったネガティブなものが多数派でした。

当時、ワタシはコンサルティング業界でコンビニ銀行の設立支援に関わっていたのですが、ATMはキャッシュの出し入れの接点に過ぎず、電気でいえばコンセントに過ぎないと思っていました。

それが「ATMは顧客囲い込みの手段」との反応に腰が抜けるほど驚愕しました。

16日の日経電子版「北陸の地銀、ATM削減 富山第一銀行はセブン系と提携」

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC247LK0U2A120C2000000/

を読んで、21年前の小売業の常識感が、やっと銀行業界において当たり前になったことに感慨深いものがあります。

いまや現金決済が減少し、ATM利用も減っていることは言うまでもありませんが。

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コメント

  1. 北白川智 より:

    いろいろな取引のなかの現金入出金部分の機能を切り分ける発想がなかったのと、入出金アクセス回数の多さに目をくらまされた勘違いだったのではないでしょうか。
    大手スーパーでも、一時自前の電子マネーに囲い込もうとして失敗しておりました。

    利用者が求めているのは「今すぐ現金を手にしたい」、「手間要らず、小銭要らずで支払いをしたい」であって、それだけでロイヤルティーが生まれるとは思えません。

    個人顧客が住宅ローンを利用するのは家を購入するニーズ(とその時点での相談相手)ありきで、普段どこのATMで引き出しているかがきっかけにはならないでしょう。
    同様に、あるコンビニ推奨の電子マネーを使ったからといって、そのコンビニだけで買い物しているはずがないのです。
    (ポイントの仕組みである程度の囲い込みはできるが、それとて大半が3桁か多くて千円前後の買い物に過ぎない)

    小口決済の分野ではPayPayが一挙にシェアを伸ばしつつありますが、彼らはPayPayをインストールするデバイス(=スマホ)と連動した通信やEコマースモールなどの高収益事業を持っており、こちらが本命です。
    PayPayで囲い込むのではなく、PayPayという小口決済端子を撒き餌にしてスマホにアプリをダウンロードさせ、より収益力の高い事業に誘導している点が戦略的ですね。

    x銀行の自前ATMから出てくるお札にはx印が付いていて、x銀行グループの他のサービスに使うとポイントが貯まる仕掛けでもできたらよかったのですが、、