7日の旅芸人ブログ「巨大な海外金利リスクにさらされた地域金融機関」、
に対し、想像以上の大きな反響があり、問題の根深さをひしひしと感じています。
異次元の量的緩和のツケが、コントロール不能な海外金利リスクに過度に向かっていることの恐ろしさに身の毛がよだちます。
誰の目にも明らかになった地政学リスクが平和ボケに水をぶっかけたように、低金利ボケのほうにも海外金利リスクが襲いかかってくることが予感されます。
さて、
今月末の地域金融機関の決算は、貸倒引当金の繰戻し益やゼロゼロ融資等が生み出すノーリスクの利息収入で予想の上振れが多いようです。
その影で、海外金利リスクが反映される「その他証券」項目でのマイナスが、有価証券運用ポートフォリオ全体の評価損を招くという地域金融機関が出てくると考えられます。
海外金利リスクは高まる一方です。
放置しておけば影の部分は大きくなります。
「その他証券」はロスカットの内規や減損処理のポイントに到達しなければ実損計上とはならないのですが、果たしてそれで良いのかと思ってしまいます。
海外金利の上昇を見込み、「その他証券」の含み損を一掃して、260億円の黒字との業績予想を135億円の赤字転落と大幅下方修正した、
山口FGのガバナンスはしっかり機能しています。
追従する地域金融機関はないのでしょうか。