「男性はこんな楽しい仕事をしていたんだ、ずるい。」
某地銀の女性支店長Xさんの言葉です。
地銀の女性支店長の多くは個人顧客に特化した店舗を任されているのですが、Xさんの支店は地元でも有数の事業法人を取引先に持っています。
この地銀、御多分に洩れず、かつては女子行員の仕事となると、ほとんどが事務まわりと個人渉外でしたが、多くの女子行員が融資業務などの育成プログラムを受けて法人取引に携わるようになってきました。
女子行員が法人取引担当となると、本人たちの負担感が大きいのではないかという声をよく聞きます。もちろんそういう人もいることも否定しませんが、杞憂だと思います。
また女性だと法人のお客さまからの抵抗感がある、という話をかつて聞きましたが、これも男性側の勝手な論理です。このご時世になってもそういうお客さまもいるかもしれませんが、針小棒大にしちゃいけません。
Xさんのビジネス手法は「お客さまのために」という基本に忠実、リレーションシップバンキングのお手本です。彼女の店舗には経営理念と現場の行動にギャップという、地域金融機関の現場でしばしば見られる悪き二枚舌はありません。
当然ながらお客さまからの評価は高く、支店の業績も好調です。
この地方銀行、Xさんからずるいと思われながら、楽しい仕事をしていない、させていない男性諸氏がいることも否定できません。
コメント
女性を法人担当にしないのは、気遣いというよりは「男のプライド」の防波堤にしているのではないでしょうか。どんどん女性や若い人に任せてやらせるべきです。