🚩金融機関の特別利益

金融機関の決算発表の時期になりました。

金融機関の益出しというと、有価証券ポートフォリオの含み益の取り崩しというのが昔からの定型パターンですが、それが底をつき、含み損に陥っている地域金融機関が過半数にならんとする現状、もはやこれに頼ることはできません。コロナ関連融資等によるボリューム増や貸倒引当金の戻入れ益などによる預貸業務での高収益の足を引っ張っているのが有価証券運用の実情です。

また、過去には比較的金利の高い住宅ローン等を売却するアセットセールスによる益出しもありましたが、タケノコ生活は何度もできるわけではありません。

さらに、リレバンをしっかりやっている金融機関であれば、金融検査マニュアル時代の基準で積み上げた貸倒引当金の戻し益の道も開けてきてはいるものの、監査法人との調整など時間を要するものと考えられます。

「営業施策を反映させたより精緻な引当金の計上を実施するため、これまでの財務情報等に加え、お客さまとの関係性(リレーション)、事業への理解度...

いわば丸裸状態と思っていたのですが、

某地域金融機関の「退職給付信託の一部解約をして特別利益を計上」との決算報道を見て、こういう手もあったなと、、、

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