空港に向けて着陸態勢に入るときの緊張感と到着地での新たな出会いへの期待感。そのときに窓から見えた景観は結構頭に刻み込まれているものです。
長崎空港の大村湾、鹿児島空港の霧島連峰、ロンドンヒースロー空港だと上空からのバッキンガムパレスやピカデリーサーカスなどが思い浮かびます。
襟裳岬の後方に折り重なる日高山脈の急峻なさまも、鮮明な記憶があります。釧路空港に向けて高度を下げていくときの左手です。
この日高山脈の西側を付き合うように走るのが日高本線。
室蘭本線の苫小牧から静内、浦河を経て、様似までの146.5キロの鉄路でした。
終点の様似から襟裳岬までは、さらに陸路40キロ弱を要します。
ヨンサントウ(昭和43年10月)の時刻表を見ると、日高本線には急行「えりも」が3往復、苫小牧〜様似を3時間弱で運転しています。途中駅の鵡川、静内、終着駅の様似にも駅弁の表示があります。
旅芸人は苫小牧~鵡川だけの乗車で、前線を走破しておらず(つまり日高支庁には足を踏み入れていない)、日高本線について語るだけのものを持っていませんが、先日、ハカセやARC氏の話を聞き、想像が膨らんでいきました。
サラブレッドの里、日高昆布、、、、
昨年4月に鵡川~様似が廃止となり、日高を通らない日高線となりました。
ハカセの写真館には廃止区間の日高らしい雄大な風景をバックにした列車のショットが数多くあり、その一部を掲載します。